2025年12月25日、聖夜のニュースを独占したのは、煌びやかなSNS界の女王として君臨してきた宮崎麗果さん(本名:黒木麗香さん)の脱税・在宅起訴という衝撃的な報道でした。
フォロワー約47万人を抱え、高級外車やブランド品に囲まれた生活を惜しげもなく披露してきた彼女の背後に、5億円近い所得隠しという生々しい数字が突きつけられたのです。
夫である元EXILEの黒木啓司さんと共に築き上げた「完璧なセレブ像」は、不適切な会計処理という砂上の楼閣であったのか、多くのファンが困惑の声を上げています。
特に注目すべきは、単なる申告漏れではなく「B勘屋」と呼ばれる脱税コンサルタントとの共謀という、極めて計画性の高い手口が指摘されている点です。
今回の事件は、アフィリエイト報酬という現代特有の稼ぎ方が、どのようにして闇の資金へと変換されたのかという、インフルエンサービジネスの暗部を浮き彫りにしています。
この記事では、宮崎麗果こと黒木麗香さんが代表を務めるSolarie(ソラリエ)の収益実態と、国税を欺こうとした緻密なスキームと手口、そして夫・黒木啓司さんの関与疑惑について深掘りします。
一世を風靡した彼女が、なぜ刑事罰のリスクを冒してまで巨額の所得を隠す必要があったのか、その真相と、SNS上の演出と現実のギャップを徹底的に検証していきます。
過去の芸名「宮崎麗香」で検索されることが多いようですが、本ブログ記事では現在の記名にて記事にしています。
宮崎麗果(本名:黒木麗香)の5億円の所得・儲けのからくり
宮崎麗果さんが代表を務める広告制作会社「Solarie(ソラリエ)」が、2021年から2024年のわずか3年間で隠蔽した所得は約4億9600万円にのぼります。
この驚異的な数字は、彼女が単なる「モデル」ではなく、実質的には巨大な送客能力を持つ「一人広告代理店」として機能していたことを物語っています。
起訴状や報道によれば、売上の主軸は彼女の圧倒的な発信力を背景にしたアフィリエイト報酬と、PR案件による広告収入でした。
しかし、その儲けの源泉は表層的なキラキラ感だけではなく、緻密に計算された「欲望の喚起」と「信頼の換金」によって支えられていました。
ここでは、彼女がいかにして短期間で5億円もの利益を積み上げたのか、その具体的なビジネスモデルを分析します。
年間数億円を叩き出す「ストーリーズ」の経済圏
宮崎麗果さんの最大の武器は、24時間で消えるInstagramの「ストーリーズ」機能を駆使した、ライブ感のある商品紹介でした。
彼女が紹介する美容液やサプリメントは、自身が「愛用している」というストーリー性とセットで提示されるため、フォロワーの購買意欲を爆発的に高めました。
アフィリエイト報酬は通常、売上の10%から30%程度に設定されますが、トップインフルエンサーである彼女の場合、特別なグロス契約が結ばれていた可能性が高いです。
1回の投稿で数千個の注文が入ることは日常茶飯事であり、1つの商品PRだけで月間数百万円から一千万円単位の利益がソラリエ社に流れ込んでいました。
「Solarie(ソラリエ)」の売上明細と事業多角化の影
ソラリエ社は広告制作のみならず、2022年頃から宮崎麗果さん本人のライフスタイルを反映した自社製品の開発(D2C事業)にも着手しました。
これには、彼女が育児や美容について語る中で「自分が本当に欲しかったもの」としてプロデュースした化粧品やランジェリーが含まれます。
自社製品の場合、利益率は50%から70%に達することもあり、広告収入と物販収入の二段構えが、4億9600万円という莫大な「隠せるほどの所得」を生んだのです。
さらに、彼女は複数の企業の「顧問」や「アンバサダー」を務めており、固定の契約料だけでも相当な額に上っていたと見られています。
SNSマーケティングの極致:信頼を金に変える技術
彼女の儲けのからくりを象徴するエピソードに、自身が運営するオンラインサロンやトークイベントでの熱狂的な支持があります。
2023年に開催されたイベントでは、高額な参加費にもかかわらず即完売し、会場では彼女が紹介するアイテムが飛ぶように売れる光景が見られました。
この「教祖的」とも言えるカリスマ性が、高いコンバージョン率(購入率)を実現し、広告主である企業側が彼女に支払う報酬額を釣り上げていったのです。
しかし、この高い収益性が皮肉にも「税金を払いたくない」という強烈な欲求を生み、B勘屋への依頼へと繋がったと考えられます。
宮崎麗果(本名:黒木麗香)の1.57億円脱税の手口
宮崎麗果さんが手を染めた脱税の手口は、2025年の税務調査において「極めて悪質」と判断される要素が揃っていました。
法人税法違反などの罪で在宅起訴された彼女が利用したのは、通称「B勘(ビーカン)」と呼ばれる裏帳簿を作成する外部の専門業者です。
単なる記帳ミスや経費の解釈違いではなく、実体のない取引を捏造して利益を削り、支払うべき税金を丸ごと手元に残そうとする明らかな隠蔽工作でした。
ここでは、なぜ彼女が1億5700万円の脱税というこれほど大胆な犯行に及んだのか、その具体的な偽装工作の内容と、脱税した金で彩られた生活の実態に迫ります。
B勘屋と共謀した「架空業務委託」の仕組み
宮崎麗果さんは、東京都港区や神奈川県大和市を拠点とする協力者(会社役員ら)に対し、ソラリエ社から多額の資金を送金していました。
名目は「広告制作費」や「コンサルティング料」といった業務委託費ですが、実際にはその業務は一切行われていない架空のものでした。
送金された資金は、B勘屋側で手数料を引いた後、宮崎麗果さん個人へ現金などで還流(キックバック)されていたと見られています。
この手法により、ソラリエ社の帳簿上は「多額の経費を支払って利益がほとんど出なかった」ように見せかけ、法人税の支払いを免れていました。
消費税を「騙し取る」未遂事件の全貌
さらに悪質なのは、消費税約3100万円の不正受還付を狙った未遂行為です。
これは、架空の仕入れを多額に計上することで、本来納めるべき消費税を「払いすぎた」と装い、国から現金を返還させようとする手口です。
この行為は国庫から直接金を盗むのと同等の行為とみなされるため、国税局は査察(マルサ)を動員し、強制調査に乗り出しました。
2024年に実施された家宅捜索では、自宅や事務所からこれらのスキームを裏付ける膨大な証拠品が押収されたと報じられています。
脱税マネーで購入された「1億円超え」の高級車たち
宮崎麗果さんは、2021年以降、自身のSNSで驚くべき頻度で高級車の納車を報告していました。
2022年12月の結婚記念日には、黒木啓司さんにフェラーリをプレゼントし、その後もロールスロイス・カリナンやベントレー、エルメス仕様の限定車などが次々とガレージに加わりました。
これら数千万円から1億円に迫る高級車の購入原資が、脱税によって免れた1.5億円から捻出されていたとすれば、その公共性の欠如は甚だしいと言わざるを得ません。
エルメスのバッグを数百万円単位で「爆買い」する動画も、今となっては脱税スキームによって得た浮き銭を見せびらかしていたに過ぎないという批判にさらされています。
夫・黒木啓司は関与したのか?
この巨額脱税事件において、世間の関心は宮崎麗果さんの夫である黒木啓司さんの関与の有無に集中しています。
2022年にEXILEを引退し、その理由を「妻のサポートと家族の時間のため」としていた黒木啓司さんは、実質的にソラリエ社の運営にも深く関わっていたと目されています。
夫婦で経営を共にし、脱税によって得た利益で贅沢の限りを尽くしていたとすれば、彼が無罪放免で済むのかという疑問の声が上がるのは当然のことでしょう。
現時点での報道と、SNS上での不可解な動きを検証すると、黒木啓司さんが置かれている危うい立場が見えてきます。
報道直後の「証拠隠滅」と疑われるSNS整理
2025年12月24日夜、脱税の速報が流れるや否や、黒木啓司さんのInstagramアカウントに異変が起きました。
それまで誇らしげに掲載されていた高級車の納車写真や、ブランド品に囲まれた生活感溢れる投稿が、次々と削除、あるいは非表示設定にされたのです。
この迅速すぎる「火消し」作業は、当局の捜査を意識した証拠隠滅、あるいはレピュテーションリスク(評判被害)を最小限に抑えるための策だと指摘されています。
同居する妻がB勘屋と頻繁に連絡を取り合い、通帳に不自然な入出金が繰り返されていた事実を、夫として本当に知らなかったのかという疑念は深まるばかりです。
「共同経営者」としての実態と法的責任
黒木啓司さんは、宮崎麗果さんが展開する複数のビジネスにおいて、単なるモデルとしてだけでなく、経営判断のアドバイザー的な役割も果たしていたという情報があります。
特捜部が今回、宮崎麗果さんを在宅起訴とした一方で黒木啓司さんを立件していないのは、実行犯としての証拠が不十分であったためと推測されます。
しかし、脱税で免れた資金が生活費や子供の教育費、そして彼自身の趣味である高級車に充てられていた事実は変わりません。
今後始まる公判において、黒木啓司さんがどのような証言をするのか、そして「知らなかった」という主張が法廷で通用するのか、世間の厳しい目が向けられています。
宮崎麗果(本名:黒木麗香)の脱税・儲けのからくりは?B勘手口でアフィリエイト稼ぎ5億所得隠した黒木啓司の妻の真相!まとめ
宮崎麗果さん(本名:黒木麗香さん)を巡る巧妙な手口による脱税事件は、SNSがもたらす莫大な富と、その裏に潜む人間の弱さを浮き彫りにしました。
アフィリエイト報酬を基軸としたソラリエ社の「儲けのからくり」は、個人の発信力が一企業の売上を凌駕する現代の象徴的な成功例でした。
しかし、B勘屋という闇のルートを通じた手口で所得を隠蔽し、1.5億円もの納税を拒んで脱税した代償は、彼女が築き上げたキャリアと名声を一瞬で崩壊させました。
夫の黒木啓司さんとの華麗な生活を支えていたのが、国に納めるべき公共の資金であったという事実は、フォロワーからの信頼を根本から裏切るものです。
2025年を締めくくるこの衝撃的な事件は、全てのインフルエンサーに対し、適正な申告と透明性のある経営の重要性を突きつける警鐘となりました。
宮崎麗果さん(本名:黒木麗香さん)は今後、法廷で自らの罪と向き合うことになります。
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