あなたは何のために働いていますか?
生活のため?
誰かのため?
それとも、お金のため?
仕事をお金のためと割り切って働いている人の中には、仕事をやる気がないという人も多いことでしょう。
皆さんの周りには仕事のやる気に満ち溢れている人はいますか?
元気で健康に見える人が必ずしも仕事のやる気に満ち溢れているとは限りません。
もしかしたら元気で健康そのものだけど、仕事のやる気はない、という人だっていることでしょう。
仕事やる気ないのは何が悪い?と感じている人もいることでしょう。
また、そのような場合、モチベーションが全くないけどいらない?、という人もいることでしょう。
仕事のやる気が無いのは悪いことなのでしょうか?
ここでは、「仕事やる気ないのは何が悪い?モチベーション全くないけどいらない?」と題してそもそも仕事にやる気がないのは何か悪いことなのか、モチベーションが全くないけといらないのか、について考察してみました。
仕事やる気ないのは何が悪い?
仕事をするのにやる気は必要でしょうか?
当たり前だ!、という人もいれば、人の自由だ!、という人もいることでしょう。
雇う側に雇う自由があるとすれば、雇われる側にも雇われる自由があると言え、雇われる側としては仕事は労働契約上の契約に基づいて行うものであり、熱意ややる気は必ずしも契約上の前提条件とされていない、というケースが多いと思われます。
働いている人みなさんがやる気を持って仕事をしている?驚くべき調査結果
従業員のうち日本人は5%しかやる気を持っていなかった、という驚くべき調査結果があります。
日本人、やる気ある従業員は5%しかいなかった 米企業によるエンゲージメント調査
月刊総務 編集部
最終更新日:2023年06月16日米ギャラップ社が6月13日、グローバルの職場環境を調査した結果を発表。日本は「従業員エンゲージメント」が5%だったことを明らかにした。世界平均を大幅に下回っており、調査国全体でも最低の水準。
従業員の20人に1人しか、仕事への熱意(エンゲージメント)を持っていない
同社の「State of the Global Workplace: 2023 Report」によると、従業員の仕事や職場への関与と熱意を示す「従業員エンゲージメント」指数は、日本は、前回調査に続いて5%だった。この数値は、従業員の20人に1人しか仕事への熱意を持っていないという結果を示している。
日本人、やる気ある従業員は5%しかいなかった 米企業によるエンゲージメント調査 | 月刊総務オンライン (g-soumu.com)
2023年6月の米ギャロップ社の調査では熱意を持って働いている日本人は全体の5%だったことがわかりました。(強調及びアンダーラインは筆者による)
これは月刊総務オンラインさんからの引用ですが、新聞記事サイトにも記載があります。
日本の「熱意ある社員」5% 世界は最高、広がる差 米ギャラップ調査
2023年6月14日 15:40米ギャラップが13日まとめた「グローバル職場環境調査」によると、仕事への熱意や職場への愛着を示す社員の割合が日本は2022年で5%にとどまった。サンプル数が少なくデータがない国を除けば、調査した145カ国の中でイタリアと並び最も低かった。4年連続の横ばいで、世界最低水準が続いている。
世界平均は23%と21年比2ポイント上昇し、09年に調査を始めて以降最高となった。調査した「従業員エンゲージメン…
日本の「熱意ある社員」5% 世界は最高、広がる差 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
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驚くべきことに調査した145カ国の中で最下位、しかも4年連続の世界最低水準だそうです。
ほかには、米国34%、ドイツは16%、韓国12%、イギリスは10%、フランス7%となっています。
気になる方は2023年度ギャロップ社調査「State of the Global Workplace: 2023 Report」のp69,73,85をご参照ください。
そもそも働くのにやる気が必要なのか?
仕事は雇う側と雇われる側の契約に基づいて行われると述べました。
契約に基づいて業務を遂行することが、雇われた人の責務です。
その契約に「やる気があること」と心理的状況にまで訴求して書かれていなければ、仕事をするためにかならずしもやる気が必要であるとは言えないでしょう。
あくまでも物理的に仕事をする必要はありますが、心理的にやる気を出す必要までは必要ないということになります。
要求された業務は最低限行って、課せられた責任は果たさなければいけませんが、やる気を持つかどうかは個人の自由なのです。
仕事をやる気がない理由
仕事にやる気がないとすればどのような理由によるものでしょう?
仕事自体が楽しいものではないから
仕事が楽しいものである場合はそれほど多くはないでしょう。
多くの場合、仕方なくしている、というケースが多いことでしょう。
働くことに向いていないから
働くことが好きだ、という人はそう多くはないでしょう。
誰だって、働かずに済むのであれば、働かないことを選択することでしょう。
働くことに向いている人、事態が少ないと思われます。
人間関係に気を使うのが嫌だから
職場の人間関係はさまざまです。
多くの場合、すでに出来上がった人間関係に新しく入ることになるでしょう。
他人に気を使うことが苦手な人には苦痛かもしれません。
本音で受け答えするのが面倒だから
他人と表面上の付き合いだけで済ませたいと考えているひとには本音での受け答えは難しいでしょう。
仮面をかぶってポーズだけで他人とやり取りする人もいることでしょう。
働く環境や人間関係が悪いから
労働環境が悪い場合、仕事のやる気が起きない理由になります。
職場の人間関係が悪いと、やはりやる気のない理由になるでしょう。
職場に尊敬できる人がいないから
尊敬できる人が職場にいれば、心向きも違ってくるかもしれません。
誰も尊敬できる人が職場にいないとすれば、それはとても寂しいことです。
働くと肉体的に疲労するから
仕事は体を動かして行うもので肉体的負担を伴います。
通勤も肉体的に負担がかかる要素のひとつです。
精神的に疲れるから
仕事を進めるうえで関係者とのやり取りが必要となる場合があり、他人とのコミュニケーションが苦手な人には、気の進まないことになるでしょう。
個人的に大きな悩みがあるから
仕事とは別にプライベートに大きな悩みを抱えている人もいます。
そうした場合はプライベートに心理的負担がかかっているので仕事を好きになる余裕はないでしょう。
成果に対し正当な評価が得られないから
適切な評価を得られていないと感じている人はやる気が起きないのも無理はありません。
人が人を評価するため、誰もが納得する万事解決ということにはならないことも多いでしょう。
給料がいつまでたっても上がらないから
給料は労働に対する成果ですが、仕事の出来栄えなど業務上の成果に影響を受けます。
もし業務上の成果が上がっていなければ、給料が上がるのは難しいことでしょう。
そのうちじきに会社を辞めるだろうから
転職が決まった人にとっては去る職場での仕事はもはや興味の対象ではないかもしれません。
モチベーション全くないけどいらない?
Oxford Languagesの定義によればモチベーションとは「人が何かをする際の動機づけや目的意識」です。
仕事をするのに必ずしもやる気が必要とは限らないと述べました。
契約上の責任をきちんと果たせば、働く上でモチベーションがなくてもかまわない、ということになります。
モチベーションが全くなくてもかまいませんが、課せられた責任はきちんと果たしましょう。
責任を果たしてさえいればモチベーションを持つ持たないの議論は働くこととは無関係です。
モチベーションが全くない場合の心構え
モチベーションを持ちたいと考えているなら、持てるような心構えをし、行動する必要があります。
そうではなく、モチベーションが全くなくても全然かまわない、という場合は、最低限次のことは注意しましょう。
- 契約上課せられた責任を最低限は果たす
- 出勤、退社時間を厳守する
- 他人に迷惑をかけない
モチベーションが全くないが仕事を失わないための対処法
生活を維持するために働いているのであれば、モチベーションが全くなくても、仕事そのものを失わないようにはしましょう。
そのためには幾つかのポイントを挙げます。
- 与えられた仕事は最低限こなす
- 時間や期限を守る
- なるべくミスをしないように心がける
- わからないことは人に聞く
- 不平不満を口に出さない
- 明らかにやる気のない態度を表面上はとらない
- 乱暴な口づかいをしない
仕事やる気ないのは何が悪い?モチベーション全くないのまとめ
「仕事やる気ないのは何が悪い?モチベーション全くないけどいらない?」について考察してきました。
働いている人みんなが仕事についてやる気を持って働いているわけではないことがわかりました。
特に日本では他の先進国より仕事をやる気のない人の割合が大きいです。
最低限の責任を果たして他人に迷惑をかけないのであれば、モチベーションが全くないけどいらない?の対処法を実行すると良いでしょう。
その場合は仕事やる気ないのは何が悪い?と考えてもよいのでしょう。
仕事をやる気がないけど、現状を維持したいのであれば、最低限やるべきことはやりましょう。
環境が変わればやる気も起きるかもしれないと思っている人は、転職も視野に入れてまずは情報入手活動から始めてみましょう。
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