俳優として圧倒的な存在感を放つ横浜流星さん。
近年では映画やドラマだけでなく舞台やCMでも活躍の幅を広げています。
その華やかな姿の裏には、空手で世界一に輝いた少年時代や、家族との絆に支えられた努力の軌跡がありました。
この記事では、横浜流星さんの生い立ちから現在に至るまでの経歴を丁寧に紐解きます。
出生地や家族構成、学生時代のエピソード、芸能界入りのきっかけなどを網羅し、彼の人間性と魅力に迫ります。
また、代表作「初めて恋をした日に読む話」から最新作「国宝」までの活動も詳しく紹介し、俳優としての進化を解説します。
横浜流星さんの生い立ちを知ることで、彼の演技に込められた背景や想いがより深く理解できるはずです。
国宝級の俳優と称される理由を、この記事でぜひご確認ください。
横浜流星の生い立ちは？出生からブレイクするまでの経歴
横浜流星さんの生い立ちを出生から芸能界で初ブレイクするまでたどります。
横浜生まれですが、実は育ったのは埼玉という意外な一面をお持ちです。
出生～幼少期
横浜流星さんは1996年9月16日、神奈川県横浜市で誕生しました。
その後、埼玉県松伏町に移り住み、自然豊かな環境で幼少期を過ごしました。
「横浜流星」は本名であり、芸名ではありません。
本人が2020年10月21日放送の『TOKIOカケル』（フジテレビ系）で語ったところによると、名前の「流星」命名の由来は2つあるそうです。
1つは「自信を持って輝いてほしい」という両親の願い。
もう1つは、生まれた瞬間に本当に流れ星が流れたことから名付けられたと明かしています。
横浜さんは父・母・弟との4人家族です。
父親は青森県東北町出身の大工で、無口ながらも誠実な人物。
母親は経理職に就いており、優しく穏やかな性格で、横浜さんの美しい顔立ちは母親譲りとも言われています。
弟の海斗さんとは1歳違いで、東洋大学出身。
幼少期には兄弟で窓ガラスを割ってしまうほど仲良しで活発だったと語られています。
小学校時代
横浜さんの出身小学校は公式には明かされていませんが、松伏第2中学校に進学していることから、松伏町立松伏小学校または松伏第2小学校と推測されています。
小学校1年生の時に極真空手を始め、地元の松伏道場で稽古に励む日々が始まりました。
空手との出会いは両親の勧めによるもので、最初は嫌々ながらも、負けず嫌いな性格から次第に熱中していったそうです。
中学校時代
中学校は埼玉県北葛飾郡松伏町にある松伏町立松伏第2中学校に進学しました。
この学校は地域密着型で、生徒同士の仲が良く、運動部も盛んな環境です。
横浜さんは文武両道を地で行く生徒として知られ、整った顔立ちとスポーツ万能な姿が注目されていました。
中学時代の空手実績：世界大会優勝
2011年、中学3年生の時に「第7回国際青少年空手道選手権大会」13・14歳男子55kg級で優勝。
この大会には世界70カ国以上から869名が参加しており、横浜さんは見事世界一の称号を手にしました。
本人は「空手で培った礼儀や忍耐力が、俳優としての姿勢にも大きな影響を与えている」と語っています。
高校時代
横浜流星さんは東京都目黒区にある日出高校（現在の目黒日本大学高等学校）芸能コースに進学しました。
この学校は芸能活動との両立を支援する環境が整っており、多くの俳優やアイドルが在籍しています。
横浜さんも学業と芸能活動を両立しながら、空手の稽古にも励んでいました。
高校時代の空手実績：世界大会3位
2012年、高校1年生の時に「第8回国際青少年空手道選手権大会」15歳男子65kg級で3位に入賞しました。
前年の優勝に続き、世界大会で再び上位に食い込む実力を証明しました。
本人は「悔しい結果だったが、努力は裏切らないことを学んだ」とブログで語っており、空手で培った精神力は俳優業にも活かされています。
芸能界入り
横浜さんが芸能界入りしたのは、小学校6年生の時に原宿で家族と買い物中にスカウトされたことがきっかけです。
スターダストプロモーションに所属し、当初は空手を優先していたため活動は控えめでしたが、モデルとしての活動を経て俳優業へと進出していきます。
中学生時代には『nicola』のメンズモデルとして活躍し、女子中高生からの人気を集めました。
初出演作品と注目のきっかけ
俳優としての初出演は2012年のドラマ『放課後グルーヴ』（TBS系）です。
その後、2014年には『烈車戦隊トッキュウジャー』でトッキュウ4号・ヒカリ役を演じ、子どもから大人まで幅広い層に認知されるようになりました。
この作品を通じて、演技力と存在感が評価され、次なるステップへとつながっていきます。
ブレイク『初めて恋をした日に読む話』
横浜流星さんが俳優として大きく注目されブレイクしたとされるのは、2019年1月から放送されたTBS系ドラマ『初めて恋をした日に読む話』です。
この作品で演じたのは、ピンク髪の不良高校生・由利匡平役を演じます。
原作は持田あきさんによる同名漫画で、横浜さんの演技は原作ファンからも高く評価されました。
役作りと反響
役作りのために髪をピンクに染め、空手で鍛えた身体能力を活かしたアクションも披露。
本人は「匡平のまっすぐさに共感した」と語り、演技に対する真摯な姿勢が話題を呼びました。
放送後はSNSで「由利くんロス」という言葉がトレンド入りし、若年層を中心に爆発的な人気を獲得しました。
受賞と評価
この作品での演技が評価され、2019年には「第15回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」新人賞を受賞。
また、同年の「Yahoo!検索大賞2019」では俳優部門で1位を獲得するなど、世間の注目度の高さを証明しました。
横浜さん自身も「この作品が転機になった」と語っており、俳優としての地位を確立するきっかけとなりました。
以降、映画やドラマへの出演が急増し、国民的俳優としての道を歩み始めます。
横浜流星のブレイク後から「国宝」までの経歴
横浜流星さんは2019年以降、俳優としての幅を広げ、映画・ドラマ・舞台・CMなど多方面で活躍を続けています。
その演技力は年々深化し、繊細な感情表現から肉体を駆使したアクションまで、ジャンルを問わず高い評価を得ています。
ここでは『初めて恋をした日に読む話』以降の代表作を中心に、彼の進化の軌跡を時系列で紹介します。
2020年：シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
2020年1月から放送された日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』では、清野菜名さんとW主演を務めました。
横浜さんは「飼育員さん」こと森島直輝役を演じ、驚異的な身体能力を持つヒロインを操る謎めいた青年として話題に。
空手で鍛えたアクションが随所に活かされ、視聴者からは「本物の格闘技が見られる」と高評価を得ました。
2020年：私たちはどうかしている
同年8月から放送された日本テレビ系ドラマ『私たちはどうかしている』では、浜辺美波さんと共演。
老舗和菓子店の跡取り息子・高月椿役を演じ、複雑な過去を背負った青年の葛藤を繊細に表現しました。
和装姿や所作の美しさも話題となり、時代劇や文芸作品への適性も示しました。
2021年：着飾る恋には理由があって
2021年4月から放送されたTBS系ドラマ『着飾る恋には理由があって』では、川口春奈さんと共演。
横浜さんはミニマリストの料理人・藤野駿役を演じ、無口ながらも優しさに満ちたキャラクターで新たな魅力を発揮しました。
この作品では、都会的で洗練されたライフスタイルと恋愛模様が描かれ、横浜さんのナチュラルな演技が視聴者の共感を呼びました。
2022年：流浪の月
2022年5月13日に公開された映画『流浪の月』では、広瀬すずさんと共演。
横浜さんは加害者と誤解される青年・佐伯文を演じ、繊細な心理描写と静かな存在感で高い評価を得ました。
この作品は第46回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を受賞し、演技派俳優としての地位をさらに確立しました。
2023年：舞台『巌流島』
2023年には舞台『巌流島』で宮本武蔵役を演じ、殺陣や所作に空手の経験を活かした迫力ある演技を披露しました。
この舞台は全国ツアー形式で上演され、各地で満席が続出するほどの人気を博しました。
本人は「舞台は生の反応があるからこそ、緊張感と達成感が大きい」と語り、舞台への情熱を見せています。
2024年：CM・広告での活躍
2024年には複数の企業CMに出演し、ブランドイメージの向上に貢献しました。
代表的なものとしては、資生堂のメンズスキンケアライン「UNO」のイメージキャラクターとして起用され、清潔感と知性を兼ね備えたビジュアルが話題に。
また、トヨタの新型SUV「CROWN SPORT」のCMでは、力強さと洗練さを表現する演技が注目されました。
CM出演により、俳優としてだけでなく広告塔としての価値も高まり、企業からのオファーが急増しています。
2025年：映画『国宝』で吉沢亮と共演
2025年6月公開の映画『国宝』では、横浜流星さんは準主役・大垣俊介役として出演しています。
本作は吉田修一さんの同名小説を原作とし、歌舞伎界を舞台にした壮大な人間ドラマです。
主演は吉沢亮さんが務め、横浜さんはそのライバルであり、上方歌舞伎の名門・花井家の御曹司として登場します。
吉沢亮さんとの共演が生んだ緊張感と美しさ
横浜さんと吉沢さんの共演は、観客や評論家から「圧巻の演技合戦」と称されるほど高く評価されています。
俊介役の横浜さんは、華やかさと内面の葛藤を併せ持つ難役に挑み、歌舞伎の所作や女形の表現を徹底的に習得しました。
吉沢さん演じる主人公・喜久雄との対峙シーンでは、静と動のコントラストが際立ち、作品全体の緊張感を高めています。
監督の李相日氏は「この二人の化学反応がなければ成立しなかった」と語り、キャスティングの妙を絶賛しています。
作品への評価と注目度
『国宝』には渡辺謙さん、高畑充希さん、寺島しのぶさんなど豪華キャストが集結しており、公開前から日本アカデミー賞の有力候補と目されています。
俊介役の横浜さんは、妖艶で力強い女形の姿を披露し、ポスターや予告編でも大きな話題を呼んでいます。
映画評論家からは「吉沢亮の静の演技に対し、横浜流星の動の演技が見事に呼応している」との声もあり、俳優としての成熟が強く印象づけられました。
現在の活動と今後の展望
2025年現在、横浜さんは映画『国宝』のプロモーション活動に加え、複数のCMや雑誌の表紙を飾るなど、メディア露出が増加しています。
また、NHK大河ドラマ「べらぼう」では主役の蔦屋重三郎に抜擢され高い演技力と魅力的なキャラクターで現在大きな話題を呼んでいます。
また、次回作として2026年に公開予定の国際共同制作映画『The Silk Verse（シルク・ヴァース）』に、横浜流星さんが主要キャストとして出演することが正式に発表されました。
本人は「日本の文化を世界に伝える役割を担いたい」と語っており、俳優としての使命感とビジョンが明確です。
今後は映画・舞台・国際プロジェクトを軸に、さらに多彩な表現に挑戦していくことが予想されます。
横浜流星の生い立ちは？出生から国宝までの経歴を解説！まとめ
横浜流星さんの生い立ちは、神奈川県横浜市での出生から埼玉県松伏町での成長、そして空手世界大会での輝かしい実績を経て、芸能界へと進んだ努力の軌跡に満ちています。
本名で活動していることや、名前の由来に込められた両親の願いは、彼の人間性と誠実さを象徴しています。
俳優としてのキャリアは、初出演から着実にステップを重ね、数々の話題作で存在感を示してきました。
特に映画『国宝』では、吉沢亮さんとの共演によって準主役・大垣俊介役に深みを与え、作品全体の緊張感と芸術性を高める重要な役割を果たしています。
横浜流星さんの生い立ちを知ることで、彼の演技に込められた背景や情熱がより深く理解できるはずです。
国宝級の俳優と称される理由は、その歩んできた道のりと、今も進化を続ける姿にこそあります。
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