吉沢亮さんが第17回TAMA映画賞で2025年11月15日に最優秀男優賞を受賞しました。
昨年に引き続き2年連続の受賞です。
吉沢亮さんは俳優として圧倒的な存在感を放っていますが、その端正な顔立ちと繊細な演技力は、まさに国宝級と称されるほどの魅力を持っています。
しかし、彼の輝かしい現在に至るまでには、どのような生い立ちがあったのでしょうか。
この記事では、吉沢亮さんの出生から幼少期、学生時代、そして仮面ライダーメテオでのブレイクまでを丁寧に紐解きます。
さらに、近年話題となった映画「国宝」での主演に至るまでの軌跡も詳しく解説します。
吉沢亮さんの生い立ちを知ることで、彼の演技に込められた背景や人間性がより深く理解できるはずです。
国宝と称される理由を、彼の人生の歩みから探っていきましょう。
吉沢亮の生い立ちは?出生から仮面ライダーメテオまでを解説!
吉沢亮さんは1994年2月1日、東京都昭島市で誕生しました。
昭島市は東京都多摩地域の中部に位置し、自然と住宅地が調和した静かな街です。
家族構成と名前の由来
吉沢亮さんは6人家族で、両親と4人兄弟の次男です。
父親の名前や職業は公表されていませんが、厳格な教育方針を持っていたとされ、兄弟間には「年上を敬う」という家訓があったそうです。
母親も名前は非公開ですが、吉沢さんは「母に似て目がぱっちりしている」と語っており、容姿の美しさは母親譲りだとしています。
兄弟は2歳上の兄、3歳下と7歳下の弟がおり、全員男性です。
名前の「亮」は、父親が「明るく輝く人になってほしい」との願いを込めて命名したとされています。
小学校時代:昭島市立田中小学校
吉沢亮さんは昭島市立田中小学校に通っていました。
小学1年生の頃、遊園地で高所から転落して背中を負傷するという大怪我を経験しています。
この怪我をきっかけに、母親の勧めで剣道と水泳を習い始めました。
剣道は9年間続け、最終的には二段の腕前に達しています。
小学校時代は内向的で、1人遊びが好きな性格だったと本人が語っています。
中学校時代:昭島市立多摩辺中学校
中学は昭島市立多摩辺中学校に進学しました。
剣道部に所属し、関東大会で最優秀選手に選ばれるほどの実力を持っていました。
また、バスケットボール部の部長も務めており、文武両道の学生生活を送っていたことがうかがえます。
中学時代には「学年の3分の1から告白された」と語るほど、すでにそのルックスは注目を集めていました。
高校時代:東京都立府中高校から日出高校芸能コースへ
高校は東京都立府中高等学校に入学しました。
偏差値は53で、一般的な都立高校として知られています。
しかし、芸能活動が本格化するにつれ、撮影との両立が難しくなり、2年生からは日出高校芸能コース(現:目黒日本大学高校)に転校しました。
日出高校は私立で、芸能人の多くが通うことで知られています。
高校時代は「陰キャだった」と本人が語っており、友人は2〜3人程度で、スクールカーストの下位にいたと振り返っています。
「人の悪口ばかり言っていた」とも語っており、思春期特有の葛藤を抱えていたようです。
芸能界入りのきっかけ
2009年、「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」に母親が応募し、吉沢亮さんはRight-on賞を受賞しました。
応募総数は31,514人で、グランプリは野村周平さんでした。
吉沢さんは「自分を変えたいと思って応募した」と語っており、内向的な性格を克服するための挑戦だったことがわかります。
この受賞をきっかけに、芸能事務所アミューズに所属し、2010年に俳優デビューを果たしました。
舞台『BLACK PEARL』での俳優デビュー
吉沢亮さんは2010年、舞台『BLACK PEARL』で俳優デビューを果たしました。
この作品はアミューズ若手俳優によるプロジェクト「劇団プレステージ」の一環で、吉沢さんは主要キャストとして出演しました。
当時は演技経験がほとんどなく、本人も「何が正解か分からないまま舞台に立っていた」と語っています。
しかし、剣道で培った集中力と身体のキレが舞台上で活かされ、関係者からは「動きに説得力がある」と評価されました。
2011年の映像作品での活動
2011年にはテレビドラマ『サイン』に出演し、映像作品への本格的な進出を開始します。
この作品では、主人公の弟役を演じ、繊細な感情表現が注目されました。
また、同年には『ハガネの女 season2』にも出演し、学園ドラマでの演技経験を積みました。
本人はこの時期について「現場に慣れることが最優先だった」と語っており、演技力の向上に努めていた様子がうかがえます。
仮面ライダーフォーゼでのメテオ役抜擢
2011年9月から放送された『仮面ライダーフォーゼ』では、2012年1月8日放送の第17話から朔田流星/仮面ライダーメテオ役として登場しました。
この役は、昴星高等学校から天ノ川学園高校に編入してくる転校生という設定で、物語の中盤から登場する重要キャラクターです。
吉沢さんは「初めての連続ドラマで、毎週の撮影が本当に楽しかった」と語っており、俳優としての自信を深めるきっかけになったと述べています。
また、剣道経験を活かしたアクションシーンでは、殺陣の動きに自然な迫力があると評価されました。
メテオ役での反響と評価
仮面ライダーメテオとしての出演は、吉沢亮さんの知名度を一気に押し上げる結果となりました。
当時のファンの間では「イケメンすぎるライダー」として話題となり、SNSでも「吉沢亮=国宝級の顔」と称される投稿が急増しました。
本人も「この作品で初めて街で声をかけられるようになった」と語っており、俳優としての転機となったことは間違いありません。
2012年8月には劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』にも出演し、スクリーンでもその存在感を発揮しました。
吉沢亮の仮面ライダーメテオから国宝まで!
仮面ライダーメテオで注目を浴びた吉沢亮さんは、その後も着実にキャリアを重ね、演技派俳優としての地位を確立していきました。
その端正な顔立ちから「国宝級イケメン」と称されるようになり、数々の話題作に出演することで、若手俳優の中でも確固たる存在感を放つようになります。
ここでは、2013年以降の主な出演作や転機となった作品、そして本人の発言をもとに、吉沢亮さんの俳優としての歩みを振り返ります。
2013年〜2016年:青春ドラマと映画での挑戦
2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で、ヒロインが所属するバンド「MUSH&Co.」のメンバー・矢崎哲平役を演じました。
この作品では、音楽に情熱を注ぐ青年を自然体で演じ、原作ファンからも好評を得ました。
2014年にはフジテレビ系ドラマ『水球ヤンキース』に出演し、スポーツと青春をテーマにした作品で存在感を発揮。
2015年には映画『アオハライド』で小湊亜耶役を演じ、明るくムードメーカー的なキャラクターを好演しました。
この時期は主演作こそ少なかったものの、脇役として確実に演技の幅を広げ、業界内での評価を着実に高めていきました。
2017年:『銀魂』での沖田総悟役が大ブレイク
2017年、映画『銀魂』で沖田総悟役を演じたことで、吉沢亮さんの人気は一気に加速します。
原作ファンからの期待が高まる中、原作に忠実なビジュアルと演技で「再現度が高すぎる」と絶賛されました。
本人も「沖田は自分にとって特別なキャラクター」と語っており、役作りにはかなりの時間をかけたと明かしています。
この作品をきっかけに、吉沢さんは“2.5次元俳優”としても注目されるようになりました。
2018年:『リバーズ・エッジ』での主演と演技力の確立
2018年、映画『リバーズ・エッジ』で主演を務めた吉沢亮さんは、複雑な内面を抱える高校生・山田一郎役を演じました。
この作品はベルリン国際映画祭にも出品され、海外からも高い評価を受けました。
吉沢さんは「この役は自分の中の暗い部分を引き出す必要があった」と語っており、役作りに苦悩した様子をインタビューで明かしています。
この作品を通じて、単なるイケメン俳優ではなく、演技派としての評価が定着し始めました。
2019年:『キングダム』での嬴政役が大ヒット
2019年、映画『キングダム』で嬴政(えいせい)役を演じた吉沢亮さんは、興行収入57億円を超える大ヒット作の中心人物となりました。
原作は累計1億部を超える人気漫画で、吉沢さんは「プレッシャーは大きかったが、原作ファンに応えたい一心だった」と語っています。
王としての威厳と人間的な葛藤を見事に表現し、観客から「圧倒的な存在感」と称賛されました。
続編『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)、『キングダム 運命の炎』(2023年)でも同役を続投し、シリーズの顔として定着しています。
2021年:NHK大河ドラマ『青天を衝け』で主演
2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主人公・渋沢栄一役を演じ、大河ドラマ初主演を果たしました。
渋沢栄一は日本の近代経済の礎を築いた実在の人物であり、吉沢さんは「歴史的な人物を演じる責任を強く感じた」と語っています。
この作品では、青年期から晩年までの長い人生を演じ分ける必要があり、演技力の高さが改めて評価されました。
放送期間中は「国宝級俳優」として各メディアに取り上げられ、NHK公式サイトでも「現代の渋沢栄一」と紹介されるほどの反響を呼びました。
受賞歴と演技力の証明
吉沢亮さんは2020年に「第43回日本アカデミー賞」で『キングダム』の演技により新人俳優賞を受賞しました。
また、同年にはエランドール賞新人賞も受賞し、業界内での評価が確固たるものとなります。
本人は「受賞は嬉しいが、それに見合う演技を続けていきたい」と語っており、俳優としての成長意欲を強く持ち続けています。
2025年7月公開『ババンババンバンバンパイア』で異色の主演
2025年7月4日より全国公開された映画『ババンババンバンバンパイア』では、吉沢亮さんが主演を務めています。
本作は昭和のギャグ「ババンババンバンバン」をモチーフにしたホラー・コメディで、吉沢さんは“風呂好きの吸血鬼”というユニークな役柄に挑戦しています。
監督は園子温さんで、奇抜な世界観とブラックユーモアが融合した作品として注目を集めています。
吉沢さんは「これまでにない役柄で、自分の殻を破る挑戦だった」と語っており、コメディとホラーの融合に意欲を見せています。
吸血鬼でありながら銭湯を愛する青年という設定は、昭和レトロな映像美と現代的な演出が融合し、SNSでも「タイトルのインパクトがすごい」「吉沢亮が吸血鬼って最高」と話題沸騰中です。
2025年 映画『国宝』で俳優としての頂点へ
2025年6月6日に公開された映画『国宝』では、吉沢亮さんが主人公・立花喜久雄役を演じています。
原作は吉田修一氏の同名小説で、監督は『悪人』『怒り』などで知られる李相日さん。
任侠の家に生まれながらも、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男の50年を描く壮大な人間ドラマです。
吉沢さん演じる喜久雄は、15歳で父を抗争で亡くし、上方歌舞伎の名門・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られます。
半二郎の息子・俊介(横浜流星)と兄弟のように育ち、親友でありライバルとして芸に青春を捧げていく姿が描かれます。
吉沢さんは「この役は自分の俳優人生の集大成のようなもの」と語っており、女形としての所作や感情表現に徹底的に向き合ったと明かしています。
本作は第78回カンヌ国際映画祭監督週間部門にも出品され、国内外から高い評価を受けています。
『国宝』は吉沢亮さんが“国宝級俳優”と称される理由を、演技と存在感の両面から証明する作品となりました。
二大主演作で示した“国宝級俳優”の真価
2025年6月公開の『国宝』と、7月公開の『ババンババンバンバンパイア』というジャンルも世界観も異なる2本の主演映画を同時期に担ったことで、吉沢亮さんは俳優としての幅と深みを改めて世間に印象づけました。
『国宝』では、歌舞伎という伝統芸能の世界に生きる男の50年を重厚に演じ、演技力と存在感で観客を圧倒。
一方、『ババンババンバンバンパイア』では、風呂好きの吸血鬼という奇抜なキャラクターをユーモアと哀愁を交えて演じ、コメディセンスと身体表現の巧みさを見せつけました。
この2作品を通じて、吉沢さんは「国宝級イケメン」というビジュアル面の評価にとどまらず、「国宝級俳優」としての実力を確固たるものにしたといえるでしょう。
本人もインタビューで「作品ごとに全く違う自分を見せられることが俳優の醍醐味」と語っており、今後のさらなる飛躍が期待されています。
ジャンルを問わず観客を魅了するその姿は、まさに現代日本映画界を代表する存在としての風格を備えつつあります。
吉沢亮の生い立ちは?出生から国宝までの経歴を解説!まとめ
吉沢亮さんは東京都昭島市で生まれ育ち、剣道に打ち込んだ少年時代を経て、芸能界へと飛び込みました。
その生い立ちは、内向的な性格を乗り越えようとする強い意志と、家族の支えに満ちたものでした。
仮面ライダーメテオでのブレイクを皮切りに、数々の映画やドラマで着実にキャリアを積み重ね、演技派俳優としての地位を確立していきます。
2025年には『国宝』と『ババンババンバンバンパイア』という対照的な2作品で主演を務め、吉沢亮さんの表現力と存在感が改めて注目されました。
『国宝』では歌舞伎の世界に生きる男の半生を重厚に演じ、まさに“国宝級俳優”と称されるにふさわしい演技を披露。
その一方で、コメディとホラーが融合した『ババンババンバンバンパイア』では、ユーモアと身体表現の巧みさで観客を魅了しました。
吉沢亮さんの生い立ちと歩みを知ることで、彼がなぜ“国宝”と呼ばれるのか、その理由がより深く理解できるはずです。
今後も彼のさらなる活躍から目が離せません。

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