電車の中でパソコンで仕事をしていませんか?
移動時間を有効に使いたいのかもしれませんが、現在の情報通信の仕組みや第三者が極度に近接する環境であることを考えると、情報漏洩やコンプライアンス違反を起こしかねません。
やむを得ない事情があるのかもしれませんが、リスクを冒してまでしてしなくてはいけないものなのでしょうか?
会社の仕事をする場合はコンプライアンス違反や秘密保持契約違反となる問題もあります。
私も過去に電車で仕事をパソコンでしたことがありますが、情報漏洩リスクを認識して以降はしないようにしています。
大きな問題になる前に情報漏洩の危険性とセキュリティリスクを認識して電車の中ではパソコンで会社の仕事はしないようにしましょう。
取引先とのメールなど電車で仕事をパソコンでするベネフィットとリスクを天秤にかけ、リスクの方を重視しましょう。
電車でパソコンをするときは情報漏洩に注意!新幹線や電車での仕事はセキュリティにも注意!
電車の中での情報漏洩やコンプライアンス違反を防止しましょう。
情報ダダ漏れの電車の中で会社の仕事をしている社員がいるような会社は、情報漏洩の遵守意識やコンプライアンス意識の低い会社だとみなされてしまう危険性があります。
電車の車内では情報漏洩をする機会にあふれていますので、会社の仕事をしてはいけません。
とにかく情報漏洩には注意
会社のノートパソコンを電車で広げている時点で、アウトです。
ノートパソコンの表面に会社のシールが貼ってあったり、持ち物やスーツの徽章で社名がわかってしまったり、会社名がわかってしまうことが多々あります。
第三者の人目に触れるところで機密を要する会社の仕事をしているような会社とは、仕事をしたくないという人は多いでしょう。
パソコンの画面は意外とのぞき見できてしまいます。
次のような資料をノートパソコンで開くと情報漏洩のリスクが高いです。
- パワーポイントなど得意先へのプレゼンテーション資料
- 得意先からの受領資料
- 得意先との打合せ記録
- 得意先とのメール
- ワードやエクセル、PDFなど契約書類
- 会社の決算資料など開示前の機密情報
- その他インサイダー情報
私も、間近でパソコン画面を見る機会があり、どこの会社の人が誰に対してどんなメールをしているのか、わかってしまったことがあります。
信用保持、守秘秘匿のため電車で会社の仕事はしないようにするほうがよいでしょう。
赤字でも会社は潰れませんが、信用を失うと会社は潰れてしまうことがあります。
電車での移動時間に会社の仕事をしなくてもすむようなスケジュールや段取りをしましょう。
通信形式によっては情報がダダ漏れに
公衆無線LANにつないで会社の仕事をするのは絶対にダメです。
全ての公衆無線LANがダメなわけではないかもしれませんが、セキュリティの甘い、第三者へ情報が抜けてしまう、無料Wifiなどの公衆無線LANを使うとタイピングも含めて全ての情報がダダ漏れになってしまいます。
無料Wifiによってはつながっているほかのパソコンの中身が見えてしまったりすることもあり、情報が第三者に筒抜けです。
VPNを使って通信セキュリティを確保する方法もありますが、VPN経由のやり取り以外は守られていません。
秘密鍵が設定されている公衆Wifiもありますが、誰にでも見えるように壁に貼ってあるなど、悪意のある可能性のある第三者の目に触れているので、情報漏洩リスクがあることに変わりありません。
暗号化されているWifiでも秘密鍵がわかってしまえば、解析ツールを使って、ログインアカウントやパスワードなどの入力情報まで抜き取られてしまいます。
LTE回線につながるSIMカード搭載のノートパソコンか、使用する個人に特定されている秘密鍵のある暗号化形式のモバイルWifiを使うか、堅固なセキュリティ保持をしない限り、情報漏洩リスクは無くなりません。
密保持契約を交わしている取引先がいたら即アウト!
秘密保持契約や機密保守誓約、守秘契約などNDA(Non-Disclosure Agreement)と言われる契約を締結しているときは、電車の中でその取引相手に関する一切の情報を取り扱わないようにしましょう。
電車の中は秘密が漏洩する機会にあふれています。
14インチ程度のノートパソコンの画面なら隣から見れば内容までわかってしまいます。
また、あなた自身がどこの会社の人間かわかってしまうこともあり、会社の評価にマイナスです。
盗難や紛失のリスクがある
移動中にパソコンを盗難されたり紛失するリスクがあります。
新幹線で席にパソコンを拡げたままトイレに立つ人がいますが、これはNGです。
もしパソコンが盗難や紛失に遭い、機密情報が流出した場合、重大なコンプライアンス違反となり、得意先に多大な迷惑をかけるとともに、信頼が失墜したり、巨額の補填費用を支払う羽目になったりします。
会社のデータ保護規定に違反するものでもあるでしょう。
会社のイメージダウンにつながる
業務上のやりとりやビデオ会議などを公共の場で行うと、周囲の乗客に企業名が知られたり、業務内容を歪曲して伝わってしまったりすることで会社の評判が傷つく可能性もあります。
特に機密性の高い業務を公の場で行うことは、会社のコンプライアンス規定やイメージ戦略に反する場合があります。
職場環境の安全規定に違反する
多くの企業では、特定の安全な場所でのみ業務を行うことが推奨されています。
電車内は集中できない環境であり、誤入力や不正確な作業を行うリスクが高まります。
これにより、業務内容にミスが生じ、結果的に顧客や取引先に迷惑をかける可能性があります。
電車でパソコンをするときは情報漏洩に注意!新幹線や電車での仕事はセキュリティにも注意!まとめ
電車でパソコンを使った仕事をすると状漏漏洩リスクがあることやコンプライアンス違反につながる危険性があること、また電車や新幹線での仕事はセキュリティリスクがあることを記載しました。
見ず知らずの他人と超近接状態で、ある程度の時間や視覚を共有する電車や新幹線内でリスクを冒してまでして会社の仕事をすることは、情報漏洩やコンプライアンス違反につながる危険性もあります。
トラブルになったり会社が大きな損害を被る前にこのようなリスクを冒すのはやめましょう。
パソコンを使った仕事は利用者が信頼できる特定のメンバーに限定された空間でセキュリティが確保された環境でおこないましょう。
新幹線の座席でパソコンを拡げて仕事ができることは一見してたいへん便利で進歩的な業務スタイルのようにも見えますが、取り返しのつかない行動になる危険性に満ちています。
新幹線で仕事をしなくて済むように段取りを完璧に整えておきましょう。
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