30万部のベストセラー「LIFE SHIFT」の著者リンダ・グラットンが提唱した「人生100年時代」となり、50代はまだまだこれから人生が長く続く現役世代となりました。
高年齢者雇用安定法の改正により高齢者の雇用確保が義務化され、サラリーマンの定年も60歳から65歳に延長される会社が多数にのぼり、50代サラリーマンでもまだまだ当分は働かなければならないようになりました。
とはいえ、50代のサラリーマンと言えばサラリーマン生活が30年を超え、長期間にわたって長く続いた仕事に飽きて嫌気が差したり、年々重みを増す責任の重圧から逃れたいという「もうサラリーマンに疲れた50代」もいることでしょう。
また、働く気力やモチベーションの維持も限界に達し、労働意欲を維持するのが難しくなり、働きたくない・仕事辞めたいという方もいます。
体力的にも衰えが見え始める年代であり、肉体的にも毎日サラリーマンとして働くのが辛いと感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、もうサラリーマンに疲れた50代の方で、働きたくない・仕事辞めたいという方への対処法をご紹介します。
筆者も同じ50代のサラリーマンですので実体験に基づく記事となっています。
もうサラリーマンに疲れた50代の事情
50代の方がもうサラリーマンに疲れたと感じるのはどのような理由・背景によるものでしょうか。
理由としては、純粋に体力や気力の問題、仕事や会社の問題、家族構成や家庭における役割の変化など、複数の事情が絡み合い複合的な理由で、もうサラリーマンに疲れたと感じている方が多いことでしょう。
仕事に関連した理由
長年続けてきた仕事であれば、慣れ親しんだものでもありますが、毎日同じことの繰り返しで逆に興味を失い飽きてしまったり嫌気が差していることもあるでしょう。
若いころと違い新しい仕事への適応力も低下しているため、今までのようにうまくスキルアップすることができず、新規の業務がなかなかはかどらずもどかしさを感じていることもあるでしょう。
経験を積んで職責が上がるにつれ仕事の重責も増してくるため、重くなるばかりの仕事の責任に耐えきれなくなってしまったのかもしれません。
会社に関連した理由
長年にわたって慣れ親しんだ仕事仲間と業務に励んできたわけですが、苦手な上司や部下との人間関係で神経をすり減らして疲れてしまうことがあります。
残業や休日出勤が当たり前で休みが取りづらかったりとか、ハラスメント体質の会社だったり、極端な上意下達風土が蔓延していたり、会社の社会に疲れてしまったのかもしれません。
長く勤めて裏側もふくめて会社の実情が見えてきてしまい、会社の将来性に不安を抱くようになってしまい、辞めたくなってしまうこともあります。
体力・気力に関連した理由
男性・女性ともに50代は肉体的にも精神的にも陰りが出る年齢です。
若いころとは違い、仕事をするのに集中力を持続できる時間を長時間維持できなくなってきます。
毎日の朝から晩まで続く長時間の労働もきつくなってきます。
長期間にわたり同じような仕事を続けてきて、さすがにもう仕事を続ける意欲そのものが低下し、力尽きてしまったのかもしれません。
働きたくない・仕事辞めたい方の対処法
もうサラリーマンに疲れた50代で働きたくない・仕事辞めたい人、はどうしたらよいのでしょうか?
いやだからと言っても、現在の生活を維持したり家族を養っていくためには働いて稼がざるを得ず、すぐに会社を辞めるわけにもいかないでしょう。
ここではもうサラリーマンに疲れた50代が現実的に取れる選択肢を挙げてみました。
疲労を回復しましょう
長年働いてお疲れさまでした。
ここらで少し休憩してみましょう。
すぐにできるのは有給休暇を何日か取ることです。
家でリラックスして好きな音楽などを聴いて休息して過ごすのも良いですし、遠出をして散策をしてみたり、気分を変えて温泉旅行に出かけてみるのもよいでしょう。
長年の疲労が蓄積し、疲れたまま働き続けてあなたの心や体が壊れてしまう前に、会社に掛け合って休みを取りましょう。
可能であれば1週間から10日くらいのまとまった休みを取得してしばらくのあいだ、ゆっくり休憩することをおすすめします。
重要なのはいっとき、仕事や会社のことを忘れることです。
いったん仕事や会社のことから離れてしばらく過ごすと、細かいどうでもよいことは忘れてしまい、本当に大事なことしか残らないようになり、こころが軽くなります。
良き相談相手を見つけましょう
長年働いてきてサラリーマンに疲れてしまったことを誰かに相談してみましょう。
すぐにできるのは職場で信頼できる人に相談してみることです。
まずは同期の社員に相談してみましょう。
もしかすると同じ悩みを抱えているかもしれませんし、それを乗り越えてきたかもしれません。
時間と場所を準備して、きちんとした形で真剣に相談すれば必ず何らかのリアクションをくれるはずです。
また、信頼できる経験豊富な先輩がいれば、積極的に相談してみましょう。
同じような悩みを抱えた会社の人間のことを知っていて、どうやって乗り越えたのか教えてくれるかもしれません。
会社に心理カウンセラーがいれば予約を取って相談してみましょう。
学生時代の友人に相談してみるのもよいでしょう。
自分一人で考えていたのでは思いつきもしない、よいアドバイスや方法を教えてくれるかもしれません。
転職しないとしても転職エージェントに相談してみましょう
もうサラリーマンに疲れた50代のあなたは同じ会社にこれ以上居たくないのかもしれませんが、50代は転職するのは簡単ではないこともよくわかっていると思います。
転職しないとしても一度、転職エージェントに登録して相談してみましょう。
おススメの転職エージェントはリクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、です。
世の中には自分が勤めている会社以外にどんな働き口があるか、知るだけでも心が軽くなるかもしれません。
自分のキャリアや培った専門性が意外と評価されるものであるかもしれません。
今の会社以外にどのようなところで働くことができるのか、相談してみるだけでもいろいろと知らなかった会社以外の社会がわかるかもしれません。
自分が働ける場所が今の会社だけではないことや他でも通用することを知ることができれば、ずいぶんと心持ちが違ってくることでしょう。
サラリーマンに疲れた50代の対処法まとめ
「もうサラリーマンに疲れた50代へ!働きたくない・仕事辞めたい方の対処法!」と題してもうサラリーマンに疲れた50代の方で、働きたくない・仕事辞めたいという方への対処法をご紹介しました。
理由はそれぞれいろいろあるかと思いますが、すぐにできることはいろいろとあります。
まずはいちど少し休んでみましょう。
そして誰かにきちんと相談しましょう。
転職エージェントに相談して今の会社や仕事以外の働き方を知ってみましょう。
趣味に興じたり、運動を始めてみたりするのもよいでしょう。
大事なことは一人で悩まず、視野を広げてみたり、考え方を変えてみたりすることです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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